法要とは
お葬儀が終わった後に行う仏教の供養儀式を法要と言います。
初七日、四十九日、一周忌などの呼び名は、内容は詳しく知らないまでも何となく耳にした事がある言葉ではないかと思います。亡くなってから7日後に行う「初七日法要」。49日後に行う「四十九日法要」。年忌法要である「一周忌法要」「三回忌法要」「七回忌法要」などがあります。ここでは法要についての解説をいたします。
法要と法事の違いは?
「法要」と「法事」
似たような言葉に思えるかも知れませんが、明確な違いがあります。
「法要」は遺族・親族等が参列し、お寺様に読経をしてもらい焼香等を行う仏教的儀式の事を指します。一方「法事」は法要や法要後の会食を含んだ全体の行事を言います。
そもそも法事という言葉は仏教の行事全般を表すので、四十九日や一周忌等々だけを指す訳ではありません。お施餓鬼やお盆の他、春と秋のお彼岸に行う供養も法事に含まれます。
いつ行うの?
初七日法要
例:2023/8/1没 → 2023/8/6が初七日法要。亡くなった日を1日目として数えます。
初七日法要は没後最初に行われる法要で(開蓮忌-かいれんき-という曹洞宗や臨済宗で没後3日目に行う法要もありますが省略される事が多いのでここでは割愛します)没後7日目に行います。
現代では葬儀が終わって7日後に再び集って法要をするのはなかなかに難しいため、葬儀と併せて行われる事が多く「付七日(つけなのか)」や「繰り上げ初七日」などとも呼ばれます。
四十九日法要
例:2023/8/1没 → 2023/9/18が四十九日法要。亡くなった日を1日目として数えます。
四十九日法要は亡くなってから49日目に行う法要です。「忌明け法要」とも言われ、恐らく法要の中では一番知られている行事でしょう。
仏教においては、故人が亡くなってから四十九日の法要を終えるまでの期間を「忌中」と呼びます。この間、亡くなった人は冥界において7日毎に生前の行いに対しての裁判を受けると言われています。その裁判は7度行われ、7回目にあたる没後49日目に来世での行き場所が定まります。
忌中は死の穢れが強い期間とされるので、遺族は可能な限りお祝い事などへの参加は控えます。忌中が終わること、又は終えた日を「忌明け」といいます。「四十九日法要」が「忌明け法要」ともいわれるのはこのためです。
一周忌法要
例:2023/8/1没 → 2024/8/1が一周忌法要になります。
故人様が亡くなってから1年目に行う法要です。
「喪に服す」という言葉があります。近親者の死を悼んで身を慎み、結婚式等の晴れ事への参加を控える事を言いますが、この喪が明けるのが1年間とされています。(注:現在では価値観や生活習慣の変化により忌明けを以ってお祝い事に参加する方も増えています)
そういった意味からも遺族にとっては大きな節目となる法要でもありますので、重要なものと位置づけられると言えるでしょう。
三回忌法要
例:2023/8/1没 → 2025/8/1が三回忌法要になります。
年忌法要は亡くなった日が法要日となりますが、一周忌法要を除き数え方が少し独特なので注意しましょう。
「一周忌法要」は亡くなってから1年後が法要日に当たりますが、「三回忌法要」は亡くなってから3年目ではなく2年目の没日に行います。〇〇回忌と名前のつく法要は、呼び名から1年を引いた年数が法要の該当年となります。
以降、七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)、二十三回忌(22年目)、二十七回忌(26年目)等の年忌法要があり、三十三回忌(32年目)で一般的には弔い上げとなります。
法要は該当する日ちょうどにやらなければならない?
平日であったりお勤めの都合があったりと、該当日ちょうどに法要を営むのはなかなかに困難でしょう。
多いのは前倒しで行う形です。
該当日の前の土日や祝日に行うケースが多いのですが、法要が重なりやすい日でもありますので、早めにお寺様の都合をお聞きして日時や場所を決める必要があります。
どんな準備をすればいいの?
ここでは四十九日の法事を例にとってご説明をします。お葬儀が終わった後、四十九日を行うまでにはひと月半程ありますが、意外に時間は早く過ぎてしまいますので余裕を持って準備する事をお勧めします。
- お寺様の予定確認
- 日時の決定
- 場所の決定
- 本位牌の手配
- 親族等への案内状の送付
- 返礼品の手配(法事参列者への返礼品)
- 会食の手配
- 祭壇に飾る生花や供物の手配
- 香典返しの手配
- 納骨の手配
まずお寺様の予定を確認し、法事を行う日時と場所を決めます。場所としてはお寺の本堂、セレモニーホール、ご自宅等が挙げられるでしょう。平行して本位牌の手配も行います。
日時と場所が決定したら親族等へ返信ハガキ付きの案内状を送ります。返ってきた返信ハガキで参列者の人数が分かると思いますので、その数を基に会食と返礼品(法要当日に参列していただいた方へお渡しする返礼品)の手配をします。
併せて祭壇用の生花・供物や香典返しの手配も行います。また既にお墓がある場合は、墓地を管理している所へ連絡を入れて納骨の手配もかけておきます。新たにお墓をお求めになった場合、四十九日法要までに間に合えば同様に納骨の手配をします。
当日持参するものは下記のようになります。
- お位牌(白木の位牌と本位牌)
- 故人の遺影
- ご遺骨
- 生花や供物
- 返礼品
- 墓参道具(線香・ローソク等)
- お寺様へのお布施
お位牌はお葬儀で使用した白木の位牌と仏壇に飾るための本位牌の両方を持って行きます。法要中、僧侶により御魂移しという儀式を行っていただきます。法要後は白木の位牌を僧侶へ渡しお焚き上げをしてもらいます。
その他故人様の遺影、ご遺骨、生花・供物、返礼品と、埋葬を同日に行うのならば墓参用の道具(線香・ローソク・墓地用の花束)も用意します。また、お寺様へのお布施も忘れないようにします。
服装はどうしたらいい?
お葬儀の時程厳格な決まりがある訳ではないのですが、喪服を着るのが一般的です。三回忌以降、極々限られた身内(たとえば家族だけ)のみで法要を行う際には喪服ではないシックな平服で行う方もいらっしゃいますが、基本は喪服です。
法事の準備でお困りの方はそうしんへご相談下さい。そうしんホールには法要用のお部屋(祭壇有)会食室や控室など、法事を一箇所でまとめて行える設備が整っております。また法事案内状の作成、本位牌の作成、生花・供物の手配、返礼品や会食の手配など、およそ必要な準備をワンストップで行う事が出来ます。弊社でお葬儀を行っていない方のご利用も出来ますのでお問合せ下さい。